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【雑感241】自分の考えの押し付け方

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前回は、自分の考えを人に話すことについて書きました。

【雑感240】相手に意見を伝えるには

 

聞かれたことに答えるのなら誰でもできますが、自分から相手に伝える、つまりは自分の考えを相手に押し付けるようなことはなかなかできないというお声を聞くので書きました。

薄っぺらい人間関係ならそんなことをする必要はありませんが、いわゆる【お互いに切磋琢磨して…】な関係性を作るのであれば、こういうコミュニケーションは絶対に必要になります。

今回は続編?として、実際に私が行っている新人指導のシーンをご紹介したいと思います。

つい先日、社長が担当する大事な仕事の打ち合わせが、休みの予定とかぶってしまった新人がいました。

新人の分際で、大きな仕事に社長から「アイツも呼べよ」と名指しアサイン。これ、ごく普通の社会人が聞いたら【チャンス】と認識するような機会ですよね。

なので、うちの4年目の製作チーフも、7年目の若手チーフも、「この日、(せっかくのチャンスなのに)休み(を撤回するつもりはないん)だよね…?」と遠回しに聞いたものの、本人から「はい」と返事があったのでそれ以上突っ込めなかったようです。

そして、これを受けて4年目チーフが私に相談に来たわけです。「本当にこれでいいんでしょうか…?私だったら出るけど、押し付けるわけにもいかないし…」と。

こうなると、押し付けるのは私の役目というわけで(笑)

だからと言って、「おまえせっかくのチャンスなのに、何考えてんの?」なんてざっくりな説教をするのは最悪です。まあ、世の中の大半の上司はこんなんでしょうけど…。

私は毎月1回新人と面談の時間をとっていることもあり、この新人が「仕事よりもプライベートを優先させたい」と明確に思っているわけじゃないことは想像が付きます。

というか、おそらく、休みの日に大事な打ち合わせがあるよって急に言われて「どうしよう……」とパニックになっているだけと思われました。

もしくは、社会人になったら仕事の都合で予定をドタキャンしたりされたりというのは日常茶飯事であることを彼女は知らないのだろうと思いました。なぜなら、コロナで暇な会社しか彼女は知らないから…。

あるいは、真面目な彼女のことだから、他人との約束は守らなければならないと思いこんでいる可能性も十分あります。

そういった、相手の考えていることをひとつひとつ確認しながら、ピンポイントで訂正していくために、話をしなければと思いました。

作業中の彼女に、定時後時間をとってくれと話をしたら、その日の15:00休憩のタイミングで自分から先に相談に来ました。

ひとつひとつ認識合わせをしながら、彼女は考え方を理解したのでしょうか、最初は【予定】としか言ってなかったものをどんな予定なのかを教えてくれました。

聞けば、一泊二日でグループで出かける予定だったものの、場所は東京都内。

「じゃあ、夕飯から合流すれば?」と軽く言ってみたら、「それはいいですね!!!!」と…(笑)

ここまで、休憩時間の立ち話レベル、時間にして5分で終了です。

新人の単なる思考停止にしては、かなりの痛手を伴うことですよね…大事なチャンスをフイにするだけでなく、社長や先輩たちから「なんだアイツやる気ねーな」とレッテルをはられるであろう、という。

でも、先輩たちの突っ込めなかった気持ちもわかります。あくまでもそれは自分の考えでしかないから、自信もないこともわかります。

だから、職責上位の人間は、日頃からきちんと相手の価値観や考えていることを把握しておき、適切なタイミングでしっかり分解しながら、「ここはあなたの考えていることは正しいよ、だけどこういうときにはここまで考えなきゃいけないよ」などと、間違っているところこそピンポイントで指摘する必要があります。

今回はそもそも新人のほうから、「こういうときにはどう考えればいいのでしょうか」と相談に来た時点でそれなりに話を聞く準備ができていたから5分で解決しましたが、これも日頃からの信頼関係の蓄積からくるものです。

 

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