新人指導をしていると、どうしてもお説教をしなければならないシーンがあります。
過去2週間書いてきた、積極的なコミュニケーションについて、今回は説教というかなり強いコミュニケーションについて書きたいと思います。
マイナスの感情をぶつけることが苦手な方に対しては、今回の記事は普通にお役に立てると思うのですが、どちらかといえば、単なる感情をぶつけているだけの動物的コミュニケーションしか取れていない方に読んでいただきたい内容です(笑)
まず、大前提なのですが、ものすごい間違っているor的外れなことをしていても、本人はそれなりに考えてその結論に至っているのです。「何も考えていないから」そんなありえない選択肢をとってしまうのではありません。
ただ、もちろん説教事例ですから、どこかで何かが間違っていることになります。この「どこかで」というのが大事です。
つまり、結果が悪いからと言って全部悪いのではありません。だから、【間違っている何か】をピンポイントで修正すればいいことです。その「ピンポイント」ができるかどうかが職責上位の腕の見せどころということになります。
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実際に私の職場であった事例を取り上げてみます。
まだ3年目の若手社員が、危険性の高い行動をしてしまいました。たまたまその時は何事も起きませんでしたが、再起不能な大怪我をしてもおかしくないほどの危険性の高い振る舞いでした。
今までなら「なにやってんだよ!あぶねーだろ!そんなことしちゃだめだよ!!」と怒鳴りつけて終わりの事例ですが、そのときはその作業を私が途中で交代して、私は手を動かしながら、話を聞いてみました。
その結果、自分は作業が下手くそだから、せめて、早さだけでもと思ってやった結果だということがわかりました。【上手い、早い、安い】が良い商品だと教えているので、【上手い】ができない彼女なりに考えた結論です。その向上心自体は、決して悪くないどころかむしろとてもいいことです。
だけど、「【上手い、早い、安い】は安全性を確保した上で行うことであり、安全性と引き換えにしていい仕事はないんだよ」ということはしっかり教えなければいけません。うちは安全教育は今までもしっかりやっているつもりですが、焦ろうが追い詰められようが、安全性を第一に考えられていない事実を見つけたら、がっつり説教しなければなりません。
作業を止めるわけにはいかないし危険なので、作業を交代したのですが、今から考えると、この対面じゃなくて目線が合わない状態だからこそポツポツ話せたのかもしれません)
【間違っている何か】を見つけられるまで辛抱強くコミュニケーションをとることが大事なのですが、おそらく実際の現場はこうはいかないでしょう。
上司の辛抱強さが足りないのは当然として(笑)、たぶん一番現実的に課題になるのは、その新人と上司との間の信頼関係です。
経験の足りない新人にあれこれわからせるのは大変なことですが、新人のほうが求めているのではあれば、それはだいぶ難易度が下がるものです。こちらでもその話を書きました。
信頼関係を構築するコミュニケーション…なんてどうすればいいのかよくわからないかもしれません。
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