【雑感460】尊厳だけは絶対に傷つけちゃいけない話

「陽子さん、こんなひどいこと言われました」

こういう話を良く聞きます。

私という人間を良く知っているうちの若い子たちは、一方的に慰めてほしくて来るのではありません。(その需要なら私を選ばない)

ここまでひどいことを言われるということは、なんらか自分の側にも問題があるという認識があるから、私に話しに来るのです。

実際、こういうパターンのときは、その(ひどい)発言をした側の人が「陽子さん、こんな信じられないことがあって」と先に言いに来ていることも多く(笑)、状況がある程度わかっていることもよくあります。

言われた側(基本後輩)は、「そんな言い方しなくたって。普通に言えばわかるのに」と言います。

でも、私もキツイ言葉を言ってしまうことが多いのでよくわかるのですが、

言う側(先輩)からしてみたら、「普通に言ったってわからない」と判断されたから、「【そんな言い方】でも持ち出さないと理解してもらえない」という言い分なわけです。

実際私も、「【そんな言い方】をしたくもなるよなあ」と思うことも多く…。

この年齢になって、先輩後輩どちらの意見も聞かせてもらうようになって、わかりました。

どんな理由があろうとも、尊厳を傷つけたら、だめなんですよね。

例えば私は、「もういい加減いい年した社会人なんだからさ、小学生でもこれくらいことできるよ」と言うことが、実はつい最近までありました。
(実際それだけ本当にどうしようもないミスだったり、フォローする気が失せてしまうようなことだったのです)

今それを言わなくなったのは、強い言葉でディスったところで、できるようにはならない、とわかったからです。

本人が「こんなこともできないなんて、そんな自分はもう嫌だ、変わりたい」と思わないとどうにもならないし、それは、誰かにひどいことを言われたからそう思えるかというと、なんとも言えません。

強い言葉に奮起するタイプの人は、そもそもすでに奮起しています(笑)

むしろ、強い言葉でディスって尊厳を傷つけると、その人の気持ちや生命力といったものまでへし折ってしまう可能性があります。

 

話を冒頭に戻します。

私は、ひどいことを言われたと言いに来た若い子とは、こんな会話をしています。

よ:「あなたはそれをできるようになりたいの?」「もっとうまくなりたいの?」
若:「はい」

よ:「だから、傷ついたの?」
若:「はい」

よ:「そっか、うまくなりたいから傷ついたんだね。
じゃあどうやったらうまくなれるか、考えようか。考えられる気持ちの余裕、いま、ある?」
若:「…」
…ないこともあります(笑)

 

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