前回の続きです。

私はオーデション番組が好きでよく見るのですが、ステージに上がる人たちは決まって「楽しもう!!」と本番前に声をかけあいます。
「いいステージにする=お客さんを楽しませる」のが自分たちの役割ではあるのだけど、そのためには、「まずは自分たちが楽しまないと」とみなさん言っています。
私はそれがわかるようでわからないところがありました。
私もかつては予備校講師として人前に立つことがありましたし、
今も採用担当として、あるいは個人活動でも講座の主催者(講師、ファシリテーターなど)として大勢ではないものの、人前で何かをする機会は頻繁にあります。
いずれの機会も私自身はとても楽しく行っているのは間違いないけれど、
「まずは自分たちが楽しまないと」と思っているかというと、そうでもないなあと。
でも、最近は、「まずは自分たちが楽しまないと」の意味が少しわかるようになりました。

きっかけは、前回も書いた、ジムのスタジオレッスンです。
同じレッスンに何回も何回も出ることで、最初の頃にはわからなかった、【うまくできるようになったからこそ感じる楽しさ】を感じられるようになりました。
最初の頃の楽しさって、楽しいには間違いないのですが、でも、実際に動きが頭に入っていないので、「間違えないようにしなきゃ」という意識が常に働いています。
でも、回数を重ねて、動きが頭に入って、体もそのとおりに動かせるようになってくると、そこまで緊張しなくても済むようになります。
もちろん自分としてはそこまでガチガチになっているつもりは全然なかったし、十分楽しんでいるつもりだったですけど、実際に緊張せずに動けるようになって初めて、あのときは緊張していたんだということに気づきます。(緊張していることに気づく余裕がないくらいに緊張していた)
振り返ると、私も5〜6回目までは、「次が右足重心で〜」と次の動きを考えたり、「右右左左」と唱えていました(笑)
そしてそれを唱えているなんて楽しめてないと気づいて唱えるのを途中でやめたらそこで間違える…(泣)
また、前回はできたのに、今回はできないなんてこともよくあります。
環境が変わったり自身の体調など、【ちょっとしたことでできなくなるくらいには私はうまくないのだ】ということを思い知ると、全然楽しくないし、言い訳している自分にもむかつきます(泣)
そういう経験を経て、「楽しむ」ためには、たくさんたくさん練習や努力を積み重ねないといけないことを知りました。
ここまでの突き抜けた努力ができないと、好きなことも楽しいこともなかなかないし、逆を言えば好きなことも楽しいことだからここまでの突き抜けた努力ができるのだろうと。

私が人前で何かをするときは、「正しい」動きがあるわけではないし、誰かと揃えなければならないものでもないので、ミスという概念がわかりにくい分、気楽な部分があります。
一方で、常にぶっつけ本番でどんな状況であろうと相手や参加者のみなさんの納得を引き出さなければならないので、そのための練習を私は日頃から積んでいる現実があります。
私の日々の時間管理や自己研鑽の取り組みを見ていただければ、結構びっくりされるほどのレベルだと、自分でも冷静に思います。
そういう日々の積み重ねがあるから、どんな状況でも講座の運営を楽しめるのだなあと。
【お客さんに満足してもらうために、まずは自分が楽しもう】の意味がやっとわかった気がします。
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