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【雑感015】自分のやり方を丸パクリしなさいって言えるか

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本日更新のnoteマガジン「時間管理が得意になれる手帳の続け方」に、いきなり自分オリジナルでやっている人は続かないという話を書きました。

マガジンでは、ペンの色の話をしているのですが、ここではそれとは違った話を。

 

手帳講座の受講生には、事前にハウツーテキストである手帳の使い方マガジンを読んできてくださいね、とアナウンスしています。

特に基礎講座は集団なので、バーチカルタイプの手帳が初めての方も、すでに使っている方も、いろいろなレベル感の方がいらっしゃいます。

講座ですから、もちろん最低限のハウツーはおさらいします。

でも、「ペンの色はどういう意味ですか?」というマガジン掲載レベルの質問でかつ話すと長い質問は、具体的に「ピンクの意味は…」という話はしないで本質部分の返事をするようにしています。

手帳の使い方マガジンは30記事(実際にはボツ分もあるので60記事)、話したら1日あっても足りないレベルの情報量が2000円。

まずは講座に参加してみてから…という意見もわからなくはないのですが、講座の単価からすると、ここで基礎のハウツーを知らない状態で受けた結果、ついていけない90分になるよりは良いのではないでしょうか

ぶっちゃけてしまうと、時間管理に限らず、自己啓発系のセミナーや勉強会ってそう大差ないと思っています。
いちばん大事なのは、「この人からなら素直に学べるだろう!」って自分で思えること。

受講生に伺うと、「ピンときました!」という返事が最多だから(?)、事前に手帳の使い方マガジンを読んできてくださる方がほとんどです。

そして、ピンときたからこそ、私のやり方やお話したことを丸パクリしてくださる方も多いです。

講座を始めたばかりの頃は、受講生がみんなフリクションブルーブラックとオレンジと緑とピンクを持っているのは、正直恥ずかしかったです(笑)

特に、ブルーブラックの浸透率は半端なくてびっくりしました。だってブルーブラックってマイナー色だし。
でも、今は、その丸パクリが正解なんだとわかります。

とにかくまずはやってみる。

その気持ちがあるかないかで時間管理ができるかできないかって決まります。

 

 

そんな偉そうなことを言っていますが、私は今まで人の丸パクリをしたことはあまりなく、自分の丸パクリもあまり勧めてきませんでした。

でも、よくよく冷静に考えてみれば、私はかつての上司の丸パクリで仕事が格段にうまくなったし、自分の丸パクリをさせて成果を出させてきました。

できない子ほど、自分のオリジナルのやり方にこだわって、伸び悩むのもさんざん見てきました。
私の板書を色も文字もまったく同じようにノートにうつすように指示したのにそれが出来ない子は、いつまでたっても英文を構造で読むことが出来ませんでした。

それなのに、私は、気づけば丸パクリをしなさいと言わなくなっていました…。

ここ最近、とあるきっかけがあって、部下に私の型を丸パクリするように指導することが増えました。

それを見た他の社員はオリジナリティが何もないことを否定的に見ているようだったし、正直私も自分ならではのオリジナリティを入れたほうが良いのになという思いをゼロにできずモヤモヤ。

職人の世界という新しい環境に素人として入った私は、職人それぞれの「自分のやり方」を尊重するうちに、真っ白で入ってきた新人に対しても気づけば「自分のやり方」を尊重するようになっていたのです。新人は、まだ、自分のやり方なんてないのに。

このところ、講座の受講生から次々と変化の様子を聞く機会に恵まれて、思い直しました。

結果が出ている人は、みんな私の丸パクリから入っているんです。

この講座を始めたのは、私のやり方が私オリジナルのものじゃなくて、みんなに成果が出るやり方だから、丸パクリが正解なんです。

後輩たちに「丸パクリして!」って断言できなかったのは、私のやり方が絶対だって思ってほしくないから、常に最善を考える癖をつけて欲しいからだと言い訳していた。

本当は、「この部分は丸パクリ、この部分は個人の事情を加味する」などなどの明確さが私に足りなかったからなんだ。

それに気づいてからは、講座ではもちろん、仕事での部下たちへの指示の出し方も、業務への取り組みのさせ方も変わりました。

明確に、「ここはこうしなさい、ここは話し合いで決めなさい」とラインを引くようになりました。

きっちりラインを引いて、確実に成功するやり方をしっかりパクらせ、それでまずは成果を出すという成功体験をさせてから、次にオリジナリティを求めるようになりました。

 

 

 

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