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【雑感074】贅沢な悩み

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だいぶ前の話になるのですが、掲載されたハフポストの記事から。

 

 

—ここから引用—

ただ、わたしはわたしの「太りたい」という気持ちをそのまま普通に受け入れられたかっただけなんだと思う。だから、みんなが「痩せたいね」と素直に口にできることが、その悩みをみんなで共有できることが、わたしにはただ羨ましかった。

(中略)

小学生のころ、誰かを「デブ」と罵る子がいると、先生は注意をするのに、わたしが「骸骨と言われた」というと、「痩せてるってことなんだからいいじゃない。」と言われ取り合ってもらえなかったのをよく覚えている。痩せすぎをからかわれることは、少なくなかった。

わたしはしょっちゅういろんな人に「体重何キロなの?」と聞かれる。絶対に教えたくないので、「女の子に体重聞いちゃダメなんですよ~ふふふ」とあしらうと、「痩せてるんだからいいじゃん」と言われる。

痩せていることで悩むことは許されないのだろうか、と思う。

最近は、体重は増えていないが、昔よりも多少は筋肉もついたし、本当に太ることがなかなか難しいというのがわかってきて、まあ今のままでもいいか、という気持ちになっている。ありのままを受け入れるというよりは、諦めにちかいところがある。

わたしはこれまで何度か健康診断で「痩せすぎ」の判定を食らっているが、今年度も例にももれずひっかかってしまい、保健の先生に捕まった。そこで、「ちゃんと3食食べているか」「偏食じゃないか」「タバコや酒の飲み過ぎはないか」「発酵食品は食べているか」「肉は食べるか」「ちゃんと寝てるか」などとものすごい勢いで質問攻めにされたが、わたしは3食食べているし偏食でもないし、タバコはやらないし酒も週に1、2回、発酵食品はチーズと味噌汁が大好きだし、肉は大好きだし、睡眠は寝すぎて困っている。

(中略)

「痩せすぎはよくない」と言われても、わたしはこれが元々で通常だからどうしようもない。人から「ちゃんと食べているのか」「また痩せたんじゃないのか」と言われるたびに「もりもり食べてますよ!」「変わってないですよ~!」と返事しながらも、どうしても不健康に見えてしまうのかと惨めな気持ちになるときもある。

—ここまで—

 

実は、私は子供の頃、なんで勉強ができることでこんなに肩身が狭い思いをしなきゃならないんだろうと思っていた。

とは言っても、小学生の私は身体も大きかったし典型的なガキ大将キャラだったので、「ガキ大将にしては弁が立つ」くらいのレベルだったし、

偏差値が激烈低いうちの中学は、真面目度と成績が比例していたから、単に真面目ってだけなので、「大丈夫!大学に入ったら挫折するから!」と明るく励ませるレベルなのだが(笑)

贅沢な悩みだということはわかっていたので、人には言わなかった。言えなかった。

大好きな作家の辻村深月さんの作品に出てくる登場人物たちがたいてい優等生で、彼女の作品を読んで本当に救われたのを思い出す。

 

 

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