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【雑感112】指示待ち人間にしかなれないカラクリ

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春休み以降、インターンや採用選考に来社する学生が続いている。

うちにくるのは美大芸大およびそれ関連の専門学校の学生が多いからというのもあるけれど、ほぼ全員が挨拶を始めとする基本的なことができない。

まあうちの挨拶基準はどうやら高いので、社会人でも挨拶普通にちゃんとできているなと思うことはほとんどないのだけど…。

だから挨拶をしろ、指示待ちになるな、などと指摘することになるのだけど、ここで気をつけているのは、本人はまったくピンときていないと思われるところ。

つまり、自分では挨拶をしていると思っているし、自分では自分なりに動けていると思っているのだと思われる。

でも、社会というのは基本他人が評価するものだから、そもそも「自分(なり)の基準」というものを持ち出している時点でもう噛み合わないという話をするわけなんだけど、

この「他人から見た自分はどう見えると思う?」と問いが学生にとってはものすごく新鮮なようだ。

そもそも問いかけられること自体なかなかないのだろう。

そして、その他人の基準は自分の基準より厳しいんだということを教えても、まだ指示待ち状態から抜け出せない。

この理由も簡単で、指示待ちというNGな状況は想像がつくものの、「指示待ちではなく自分から動けている」状況は実は想像がついていないからだ。

だめなことはわかるけど、どうすれがいいのかがわからない状態では、人は行動できない。

これって、時間管理でもまったく同じことなので、講座ではよく指摘しているのだけど、じゃあどうなりたいのかと言えばなかなかはっきりしないことも多い…。

 

 

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