マネジメント系(経営者)の本や記事を読む。
中小企業は大抵底辺からのスタートだった、最初からこんなに何もかもができたわけじゃない、というところから始まる。
いちおう、本の内容は底辺から今に至るまでの悪戦苦闘物語、なんだけど、肝心な最初の最初の取り組みを何も描いてくれていない。
よくあるパターンはこんな感じ。
若社長はダメダメ会社だからダメ出しをするし、ダメダメ社員だから自分より見下す。
そうすると、社員が反発をして、マネジメントどころじゃなくなる。社員がごそっと抜ける。
だけど、そのごそっと抜けた状態でどうやって業務を回したのかは書いてない。
あるいは、残った社員がみんながみんな「自分は社長の味方ですから!!」なわけもないはずなのに、そのへんも書いてない。
確かにいわゆる新陳代謝みたいなものは、程度の差こそあれある程度起きているものなので、会社という組織はなんだかんだでそれでも続いていくのはわかる。
わかるけど、ごそっと抜けて本当に大丈夫なんだろうか、と私は不安だ。
あるあるパターンその2。
若社長の空回り。
セミナーとか行ったりMBAとか行っちゃって、そこに書かれている「正解」を実践したのに、社員から総スカンを食うか、そこまで行かなくても誰もついてこないとか。
儲かっている企業はみんなやってるからって言っても、社員は会社が儲からなくても別に社長ほど深刻じゃないし、そもそも良かれ悪かれ変化というものを歓迎するのは難しい。
先日、環境整備で有名な武蔵野さんの講演会で登壇した社長が、トイレ掃除をまずは自分からと始めてみたものの、誰もついてこないどころか、自分が掃除しているすぐ隣でオシッコされたとか笑
そんなことされて心が折れちゃいけないほど、社長って過酷なのか…どうやってそこから立ち直ればいいのかを教えてほしい。
毎月主催しているコーチング練習会では、人の話を聞く練習をしているけれど、そもそもその問題児に意見を聞こうとしても意見がないことも少なくない。
コーチングは万能じゃない。主体性がない人には機能しない。主体性がない人にコーチングをしようとしていることそのものが、コーチングとは真逆のかかわりになってしまうというジレンマ。
もちろん私だってそういう時代を経て今でもコーチング練習会をやっているということは、そういう社員でも意見を聞くやり方があるとわかっているから。だけど、それでも、その「意見」とやらはズルっとすべってしまうもののほうが圧倒的多数だ。
私が伝えたいのはむしろここだったりする。
相手の言いたいことを引き出して出てくるものは、「は?何言ってんの?」と呆れてしまうようなこともたくさんあるのが現実だということ。
でも、そのレベルだというのをあなたが理解できていないから、今現在あなたのマネジメントが機能していないんだということ。
時間管理講座でも、やりたいことが明確じゃないから手帳が書けないのだという話をしている。
最近、もっともっとその手前にあることから扱わないといけないと思っている。
たとえば、自己肯定感とか、なにか致命的に勘違いしていること(笑)とか。
私が知りたいことは経営者の本を読んでも教えてもらえないけれど、私は自分の主催する講座では、本に書いていないような、ハウツーじゃないことを伝えたい。
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