ここ1年くらいだろうか、妙にポジショントークという言葉をよく聞くようになったのは。
ちょっと前までは、ポジショントークというのを「自分にとっての正しさ」という概念で認識していた。
認識していた程度で終了で、特にその言葉を自分で使うことはなかった。
ところが、
この新型コロナ騒ぎで、このポジショントークという言葉がだいぶ好きになった。この概念、私のスタンダードになる予感。
まずは、こちらでも書いたように、正義は人によって違うという話をするときにも使える。
「正しいとか間違ってるとかじゃなくて」、「この人はこう思うんだよ」とか。ね。
そして、最近は「ポジショントーク」という概念がさらなる場面で使い勝手が良いことを発見した。
それは、若手の情報収集指導である。
ろくに物事の判断もできない若手は、今回の新型コロナ騒ぎで、思いっきり振り回されまくっていた。
あれこれネットで調べまくってるくせに、「そもそもコロナウイルスというのは今まで普通にあるウイルスでね…今回新種のが出てきたから「『新型』コロナウイルスなんだよ」という話をすると今の所、100%「ええーそうなんですね」と来る。お前は何を調べているのか。
自転車通勤しているのに、「マスクをしないで歩いている人がいて、怖くて自宅にこもっていようと思います」と言い出したり。
あなた自転車なのに歩行者に1.8mより近づくなんて普通にあぶないですから…。しかもマスクしていないうんぬんなら、そのすれ違いざまにくしゃみされたり絶叫されたりするってことでしょ…。。
そんなんばっかりで、あまりにもアホらしくて、いちいち脱力してしまう。
そこで、教えたのが、このポジショントークという言葉。(今まで知っていた人だれもいません)
ポジショントークはその言葉のとおりで、そのポジションだからこその発言をすること。
「医者」がコロナウイルスについて聞かれたら、基本的には厳しい意見を言うに決まってる。
仮に「収束するまで3年はかかるでしょう」と言って、結果的には早い段階でおさまったとしても「お前の見立てが3年だって言うから!」なんてイチャモンはまずありえないけど、その逆だったら叩かれるんだもん。
メディア、特にテレビだって、基本的に「映え」なきゃいけないわけだから、コロナウイルスに感染しても無症状もしくは軽症なのが8割なのに、10万人に1人の死者について報道しまくる。だって無症状なんて「映え」ないもん。
そんな話だけで理解できるほど、簡単な話ではないけれど、「それポジショントークだから」と名前がついたことで、とても話がしやすくなった。
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