褒めると調子に乗るから褒めないという意見がある。
この場合の「調子に乗る」はたいしてできてもいないのに、本人ができてると思ってしまうことだと思われる。
現状に満足してしまって、努力を怠ってしまうくらいなら、辛口評価を出すことで、「要努力」というメッセージを伝えるべきだと。
私もどちらかというと相手に対してはそう思うので、その気持ちは良くわかる。
私自身はわりと他人の評価よりも自分の評価ベースで動くし、自分の評価のほうが厳しいことも多いので、「ええっ、こんなんで満足しちゃうの?」と思うことが多い。
だから、結果的にだめ出しをせざるを得ないこともある。
だけど、一方で、育成の現場にいると、たいした努力もしていないくせに「どうせ自分は何をやってもだめなんだ」と心が折れてしまうパターンを、調子に乗るよりも多く見ている気がする。
努力をやめてしまうという結果は同じだと考えると、どちらのほうが良い結果に持っていけるかでどんぐりの背比べをすることになる。結果、調子に乗るほうが、まだましな結果を出している気がする。
だから、立ち上がりはとにかく調子に乗らせて、自分に変に満足してきたら否定ではなく発奮させる方向でさらに調子に乗らせるのが正解だと思う。
もちろん、「発奮」というアプローチが、低いレベルで自己満足しちゃう人すべての効果的ではないかもしれないけれど、少なくともだめ出しよりはまだましなアプローチだと思う。
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