採用担当もなんだかんだで8年目。
求職者と5分も話せば、だいたいいろんなことがわかるようになってきた。
こちらでも書いたが、私は採用面接では、志望動機は何ですか?なんてクソな質問はしない。
なぜなら、実際のところは「なんとなく」でしかないのが多くの会社と学生の現実だからだ。
ないものを学生がむりやりひねり出した回答を聞いて、何になるのか。
うちの場合は、小さな小さな会社だから知名度はゼロだし、うちの業界は新卒採用枠はかなり少ない。
だから、志望動機は「舞台美術やりたい、ものづくりがしたい。だけど御社くらいしか見つからなかった」くらいでしかない。それがほとんどの学生の現実だ。そして、弊社の現実でもある。
こんなんじゃ志望動機と言うにはかなり弱いけど、それ以上のものを要求するというのは酷だと思う。
OB訪問ひとつとったって相当ハードル高いはずだ。現段階では、同じ大学や専門学校出身の社員は誰もいない。各学校につき1人いるだけだ。そのたったひとりを探して訪問しろって…(笑)?
だから、弊社への志望動機は、選考を進めながら養っていくというのが現実的な話だ。
私と話して、「こんな上司と働きたい」と思わせられるか。社員と働いて、「こんな環境で働きたい、こんな先輩と働きたい」と思わせられるか。
だから、【志望動機の高さ】という話をするのであれば、学生がいかに高いものを持っているかではなくて、会社が学生たちの志望動機をどれだけ高められるかという問題なのだ。
むしろ、私の経験からすると、最初からかなり高い志望動機を持っているのは、かなりバブリーなものをイメージしている可能性がある。結果的には、そっちのほうがご縁がつながることはない。
学生からしてみたら、だいぶ理不尽な話をしているんだろうなあ…ということはよくわかる。
でも、実際は、そうなんだもん…。っていうか、【志望動機の高さ】の順番で採用できる会社なんて相当少ないはずなんだから、各社採用担当はそんなアホな質問やめてくれればいいのに。
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