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【雑感245】環境減点

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こう言うと、とても厳しいと思われてしまうかもしれないけれど、

私は人を見るときに、環境要素をそれなりに見ている。

昔の私はまったくそんなことはなくて、というか、むしろ環境だけで人を決めつけるのがすごく嫌だった。

まだ塾講師だった頃、塾生のクラス決定は単に入塾テストの成績で一律で決めるのではなくて、この業界歴の長い社長が総合判断で決めていたのだが、その要素のひとつとして通っている高校名が大きく関わっていることを新人時代は納得いかなかったものだった。

もちろん今ではその社長の判断は正しいと思っている。判断の結果にはもちろんのこと、考え方も。

つまり、クラス編成の考え方が「塾生の【今の実力】ではなく、【伸びる】クラスに配置する」だったのだ。今の私なら何も言われなくてもわかるし大賛成だと言える。

あのとき私が納得行かなかった理由はいくつもあるけれど、一番は、高校名重視のルールでいかれてしまうと、私自身がいつまでもクラスが上がれない塾生になってしまっていたことだった。(実際は私は自分でクラス選択できる大手予備校に通っていたので、高校名が理由で悔しい思いをすることはありませんでしたが)

私くらいの成り上がりは確かに珍しいことだろうけど、でも毎年、「このクラスからこの大学に?!」というシンデレラボーイ&ガールはいる。高校名だけで判断されたくなかった。

だけど、今なら、何を見るべきかを知っている。

シンデレラボーイ&ガールのその背後には、無数の「順当」な結果がある。

エリート高校の塾生は、かつてエリート中学に合格したことがある。つまりは、受験戦争を経験した上、ある意味【勝者】なのだ。

そして、エリート高校の進学実績を支えるのは、時期が来ればみんな自然と受験モードに学年全体で切り替わるという【文化】がある。この文化の中に生きていれば、よほど強い自己主張がないかぎり、自然と受験生としての覚悟をし、受験生らしい振る舞いができるようになる。そして、この文化は進学校以外ではなかなか醸成しにくいものだ。

その雰囲気が皆無、どころか、「上位校なんてお前には無理だ」を大合唱される私の環境では、よほど強い自己主張がないかぎり、普通の受験生にもなれない。エリート中学に合格したことがないのに、その環境に流されない自己の確立にまでエネルギーを割かなければいけない状態で、まだ幼さの残る高校生がどこまでできるのか。

先日も、中途採用に応募してくれた方が、新卒で入社した会社を3ヶ月で退職したと言っていた。

早期退職そのものを責めるつもりはないけれど、事情を知ることができる身近な方々がそのことをどう考えてアドバイスしているのかを確認したく、相談したかを聞いた。

しかるべき方々に相談していることは見受けられたけれど、いずれもネガティブな返事をもらわなかったとのこと。事情が事情だからってことなのかと思ったら、そうでもないらしい。

うーーーーーーん、、、転職先の企業からどう見えるかを教えてくれる人はいなかったのか…。

本人は当事者だから嫌で嫌で仕方ないのかもしれないけれど、周囲の人は冷静な目を持っていてほしかった…。私は、その求職者の方をよく知る前に、その方の環境に不安を覚えた。

あなたの環境は、どんな環境ですか?

 

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