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【雑感263】自分を貫ける理由は、強さなんかじゃない

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コーチング練習会では、「あなたは、どう思う?」ということを聞く。

もともと自分の考えを持っている人は、それだけで十分コミュニケーションの質が上がるし、人間関係も良くなる。

話したいことを聞いてくれることや、話したことから発生してものごとが明確になっていったり良くなっていくことは、自分の考えを持っている人にとっては、自分のことをとても大事にしてくれていると感じられるからだ。

だけど、自分の考えを持っていない人、自分で考えることをしてこなかった人にとっては、苦痛でしかないかもしれない。話せることがないことやうまく話せないことが、聞かれたことで表面化してしまう。だいぶ余計なことだろう。

私のコーチング練習会は「人間関係が良くなる」という冠をつけているが、良くならない可能性もだいぶある(笑)

それでもその冠を堂々とつけて、それでも「あなたは、どう思う?」ということを聞き続けることは、主催者としての覚悟が問われる。

「本当に聞かれたくないなら、来なきゃいいでしょ」と言い切るのは、それなりに勇気のいることだ。自分が嫌われるという点でも、誰かを寄り切るという点でも。

私は新人面談を月イチでやっているのだが、これが月イチで定着させるのがまずは最初のハードルだ。

新卒で入ってくる新人、ましてやこういうブルーカラーの業界に入ってくる人は、自分を語る内容もなければ言葉も持たないのが普通だからだ。

ましてや美大芸大は「ものづくりで自分を表現する」ことを教育されているので、ものづくり以外のことで表現する練習をしていないのはもちろん、そもそもその必要性すら感じていない。

それでも月イチの面談を定着させることにこだわるのは、それが絶対的に必要だからだ。

「あなたはどう思う?」と聞かれる機会も、そこで自分を考えを話す機会も、話せるようになるトレーニングも。そうした積み重ねを経て、社員同士の人間関係を良くしていくことも。

今でこそ、ベテラン社員も協力してくれるようになってきたが、それは、やってきたことでの効果を実感してもらっていたり、私が効果を吹聴しているからだろう。私が意地で言い張っているのではないことが少しずつ伝わってきたからだろう。

ただただ自分の正しさを主張することは、いくら私でも限度ってもんがある。

だから、会社の中だけ自分の思想だけでそれを留めることなく、会社の外で実践を積み重ねるという「研究」をすることで、自分なりの研究成果が出来上がる。

それが元になって周囲に流されることなく、自分の人生を自分で作っている。

それを人は努力と言うのだろうけど。

 

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