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【雑感274】30代最初の現実

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30代になってすぐ、とある人に言われた。

「あなたは何者なの?」と。

びっくりしている私に、補足されたのは、「あなたの専門は何?」だった。

当時は今の会社に入って、何も仕事を与えてもらえなかったから、自分で仕事と居場所を探すのに必死で、【なんでも】やっていた。

だから、「なんでもできます。私、結構要領いいし、言われたことはわりとすぐにできるようになります」と答えた。結構、ドヤ顔で。(笑)

そしたら、返ってきた返事は、一生忘れない。

「あのね、なんでもできるってことは、何もできないってことなんだよ」

そ、そうなんだ。。

でも、そのときの私には、それがピンとこなかった。

だって基本なんでも分業制の大企業と違って、うちみたいな会社で「私はこれは専門です」ということは、「私はこれしかできません」というニュアンスを多分に含むから。

特に一拠点に1人しかいないなんでも屋さん的な立場のひとはなおさら。現場もそう。

30代も半ばになって、ようやくピンときた。確かに、なんでもできるってことは、何もできないってことだ。

正確に言えば、何もできないわけじゃない。

「私が何ができるか/何を知ってるか、他人はよくわからない」という感じだ。

30代になると、リーダーとか主任とか管理職が見えてくる。小さくても、部門をひとつ「任せられる」ポジションになる。

だから、何を任せればいいのか、他人にもよくわかるようにしてくれないと、困るのだ。管理職が。

私の場合、コミュニケーションが自己中心的なことに気がついたことをきっかけに、コーチングを本格的に学ぶべく、2年間のプロコーチ養成講座に通い始めた。

これが20代最後にして最初の大型自己投資で、結局この学びをきっかけに、私の専門は今ではコミュニケーションとかマネジメントだと言うことができるようになった。その専門を活かして採用と育成の仕事をするようになった。まあ、全部後付けの結果論だけど(笑)

とにかく、20代のうちにどれだけ経験を積むか、どれだけ自分に向いていることを探すためにあれこれ試行錯誤したかが問われるわけだけど、それにはお金も時間もかかる。

とは言っても、20代って体力もあるし好奇心も旺盛。当然、お金も時間もそっちに持っていかれる。自分にかけるお金なんかほとんど残らないのが現実なのだろう。

私は幸いなことに、若い頃から他人の作ったコンテンツにはあまり興味がなく、自分に一番興味があったので、使うお金も時間もかなり自己投資にまわすことができたけど…。

「20代のお金の使いみちは、できるだけ自分にしておいたほうがいい」(年齢を重ねたら、収入も上がっているだろうし学びも蓄積されているだろうから、趣味にもしっかり使えるけど)なんて私が若い頃は誰も教えてくれなかったなあ。

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