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【雑感342】その後ろには事情がある

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私が講座や若手によく話していることのひとつに「多くのこと(人)には、それなりの事情があるんだよ」という話がある。(もちろん因果関係不明のこともあるので、「すべて」ではない)

例えば、若手であれば、どうしても彼らには厳しい状況が生まれてしまう。

偉そうに振る舞われたり、言い分を聞いてもらえず決めつけられたり。

でも、実際のところは「偉そう」なのも仕方ない。だって先輩や上司なんだから。彼らが自分の上に対してペコペコしているんだから、自分が上の立場に立ったら、偉そうにしたくもなるだろう。

下っ端だからこそやらなきゃいけないことは組織には大なり小なりあるものだし、それを仕方無しにやってきたからこそ、「次に来る若者にそんな思いをさせてはいけない!」なんて普通思えないだろう。

「お前もやれよ、だって私だってやってきたんだから」と思ってしまうものだ。

下っ端のときは「なんだよ先輩たちだって自分だって嫌だったくせに、なんで嫌なこと自分たちにさせるんだよ、自分はそんな先輩には絶対ならない!」と思っていたって、実際に上になれば「お前もやれよ、お前らの代からやらなくていいなんてズルい」になってしまうのが現実だろう(笑)

決めつけられるのも同じだ。

そもそも物事の善悪というのは、人間関係、もっといえば信頼関係でできている。

新人はまだ信頼関係がないので、正しいことを言っていても耳を傾けてもらえないし、トラブルがあったときに「なにか事情があるんだろう」という目で見てもらえない。

私も若い頃はこれには相当苦労したし、自分はちゃんとやっているという自覚があるだけにとても理不尽なことだと思ったけど、実際自分が上の立場になればわかる(笑)

若手がいくら必死で考えても、先輩たちはそれはもう検討済みだし、所詮物事がよくわかっていない若手の視点なんて穴だらけだし、視座が低いのだ。

上の立場に立つと、自分が信頼されているからこそある程度自由にできたり、ちょっとしたことを見逃してもらえることもよくわかってくる(笑)

こういう「事情がある」ことを日々ひとつひとつ習得してきたけれど、ものすごく大変だったし時間もものすごくかかるので、お前も同じことやれよとはさすがに思えないので、うちの若手には常日頃こういう「事情」の存在を話すようにしています。
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