思えば私の新人時代は結構恵まれていました。
だって、先輩からは、ひがまれるくらいで済んだもの。
世の中の先輩方は、後輩(新人)を押さえつける人ばっかり。
「◯◯するべき」という言い方で指導していませんか?
もちろん、なぜ◯◯をするのか、そのやり方なのか、説明できるならいいんです。
でも、「〇〇するべき」と言う人で、きちんと相手(新人や後輩)が理解できるような説明ができる人に、私は会ったことがありません。
私は、若手の頃はそんなこと言われたことはありません。
でも、若手ではなくなってから、その手の自分の言葉で説明できない「◯◯するべき」をかなりたくさん聞きました。
納得いかないので、「なんで?それやってどんな意味や効果があるの?」と聞いたところ、返ってきた説明の意味がわからない(笑)
(こちらは知識も経験もないので)説明されてもわからないことはとにかく手を動かして理解するしかないんだろうな…とひとまず引っ込めるくらいには大人になりましたけど、結局意味ねーなと判断したことは勝手にやめるくらいには自分の考えで動いています。
でもこれ、私の年齢と立場だからできることで…新人や若手は、何も考えていない先輩に振り回されるしかないという状況が、見ていてとてもかわいそうになってしまいます。
このパターンで何がかわいそうかって、「◯◯するべき」という内容自体は別に間違っていない、どころか、絶対的に正しいレベルのことも結構あるということです。
だから、若手は、別の考えがあったとしても、絶対的に正しいことを言われてしまったら、黙らざるを得ない。
若手なりに考えて出してくれたことに「価値」があったとしても、絶対的な「正しさ」の前では無力です。
実際、こんなことがありました。
「◯◯の作業ってやる必要ありますか?私はこういう点で、やる必要あるのかなって思っちゃって」と新人に聞かました。
その◯◯はまったくもって無駄なこと。なので、「私も無駄だと思うし、無駄をなくそうという視点は素晴らしい」と褒めました。
ところが、◯◯の作業が実際にはなされた状態で品物が作られており、それはとてもきれいで完璧な状態でした。◯◯は手がかかるのです。
私はたまたま完成品を見かけたので、その新人を呼び出して、事情を聞いてみました。
すると、先輩にダメ出しされたと言います。
(その先輩と私とでは断然私のほうが立場が上なので、会社組織においては、より偉い人に従うべきなんだという指導はしました笑)
もちろん、先輩にも事情を聞きました。
すると、(その時にそういう言い方はしていないけれど)要するに、新人のくせに手を抜くことを考えるなんて生意気だと言うのです。自分も先輩からそう言われて、納得して指導したつもりだと言います。
無駄を省くことは重要だとはわかっているようです。
でも、無駄を省くためには、今まで必要だと思ってやってきたことを意味ない価値ないと判定するのが現実なわけで…。新人は意味ない価値ないなんて言えないから、無駄を省けなくなってしまう(笑)
「いいから我慢してやれよ!」なんて指導、してんじゃねーよ。
その先輩が、私にこっぴどく怒られたのは、言うまでもないですよね(笑)
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