先日、釜活の1000回企画の話を環境の話の観点から書きました。
私がこの「環境」の力を思い知っているのは、塾講師というキャリアから来ているかもしれません。
塾に来るのは本人の意志はあるにはあるけれど、そのきっかけは多くの場合は親御さん。
親の勧めというきっかけがあって初めて受験について少しだけ考え、とりあえず塾に行くか、となるのが多くの高校生の現実です。特に高2までは。
「とりあえず」な私達塾講師は、親御さんからバトンを引き継ぎ、あれやこれやの手を使って勉強するように仕向けます。
プロの授業で勉強ができるようになって楽しくなるというだいぶ楽な子もいるにはいますが、少数派。
やれ部活だ恋愛だ友達とトラブっただのと高校生は高校生なりにいろいろと事情があるのです。
そこで私達講師は進路面談をやったり、日々のコミュニケーションでなんとか「やる気」を引き出していきます。
そんなある日、高3になってもだいぶのんびりしていたある塾生が急に真面目に取り組むようになり、数字もぐっと伸びていることに気づきました。
当時ド新人だった私は、「最近頑張ってるね?」と聞いてみました。
すると、その塾生の回答は「うん、もう文化祭終わったし」と。
なんでも、その高校は、文化祭までは全力で学校行事に取り組むものの、最後の文化祭が終わると一気に受験モードにシフトするそうで。
(私の勤めていた塾の周辺の上位公立高校ではわりとよくあるパターン)
こんな感じで、いわゆる進学校の生徒たちは、一定の時期が来たら、それまでふわふわしていた子もシャキっとします。
ここまででなくても、多くの高校生は高3になるとスイッチが入ります。
高3という区切りの良さというよりも、まわりが本気モードになってきたので、そろそろやばいという感じ。
でも、進学実績があまりかんばしくない高校だと、この「まわりに影響される」感が弱いんですよね…。
実際私は基礎クラスを担当していたのですが、基礎クラスの塾生は総じて基準が低いんです。
「先生、私、昨日10分も勉強した!えらーい!」みたいなことを平気で言います。
隣の上位クラスでは、「先生、私昨日1時間しか勉強できてない…このままじゃ私ダメですよね…」なんて鬱々としているのですが…(笑)
主宰するコミュニティ「10年プロジェクト」ではメンバーがそれぞれどんどん宣言して、実行している様子が書き込まれていきます。
朝起きる時間も総じて早めで、世の中的には普通の人でもコミュニティではお寝坊さん的な位置づけになると思います。
そんな雰囲気についていけないという方も、少なからずいます。
でも私たちはなんだかんだで1000日間続けてきているし、そういう環境の中にいるので、自分たちの基準を高く持てるから今があるわけで。
「先生、私、昨日10分も勉強した!えらーい!」という環境がいいなら、それでも全然いいのですが…。
成長したいなら、ちょっとしんどいくらいの環境に所属し、その環境の「当たり前」の基準を持てるようになることが必須だと思います。
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