時間管理の個別講座には、手帳の書き方を知りたくて作る受講生がほとんど。
だけど、実際は、
その時間はほとんど取れない。
だから、教材をしっかり作っているので、そちらを見て自習してくださいのスタンスだ。
そして、貴重な90分をテクニックに使うのはもったいない。
時間管理をマスターする上で必要なことをお伝えすることに使っている。
そう言うと、なんだかかっこいいことに聞こえるかもしれないけれど、実際は全然そんなことはなくて、むしろ実態は「手帳以前の問題」だ。
この「手帳以前の問題」の受講生があまりにも多すぎて、ご感想にもそのことがよく出てくるし、
それを読んだ新規受講生が「これが例の『手帳以前の問題』なんですねっ(笑)」と言い出す始末だ。
受講生本人もゲラゲラ笑っているし、私も、もはや笑うしか無い。
なんで「手帳以前の問題」がこんなにも多いのだろう、とこの年末年始に考えていたところ、ひとつの原因に行き着いた。
それは、「感情のコントロールの練習が圧倒的に不足しているから」だ。
日々の感情のコントロールの必要性とその効能については、前回まとめたので、そちらを読んで、できればその場で10年プロジェクトに入っていただくとして(笑)
時間管理というのは、自分のやりたいことに時間を割り振ることを言う。
それだけ聞くと簡単だ。手帳にはやりたいことだけを書き込めばいいからだ。
というか、佐々木かをりさんのおっしゃる時間管理は、とってもシンプルなものだ。
しかし、多くの受講生が「手帳以前の問題」なのは、
そもそも自分が何が好きなのか、何をやりたいのか分かっていないからだ。
休みの日(=可処分時間が多い日)こそ、アクションプランナーに書き込むのが楽しくなるはずなのに、実際の講座では、休みの日こそ手が止まる。
だから、やりたいことを手帳に書き込むには、まずはポジティブな感情を感じる練習をしなければいけない。
そして、本来そこに時間を費やすべきではないこと(=やりたくないこと)に対して、心からやりたくないことだと認めることも、また同時に必要になる。
ところが、多くの場合、「やるべきことはやりたくなくても我慢してやらなきゃいけない」と思考の癖として身についてしまっている。
私は講座を始めたときから、「できないっていうことはやりたくないってことなんだよ」とお伝えしている。
こんな当たり前で、こんなシンプルなことですら、そう簡単には分からないものなのが現実である。
だから「手帳以前の問題」なのだ。
今まで書いたようなことができれば、時間管理の理解は時間の問題だ。
だけど、なかなかそうはいかない。
なぜなら、「今までの自分から変わりたい」と口では言うものの、どちらかというとそれは「(今をベースに)成長したい」というニュアンスで受講生は考えているが、
「変わる」という日本語は、「今まで正しいと思っていた考え方を捨てて(=否定して)、今まで価値がない・良くないと思っていた考え方に『変える』」ことを意味するからだ。
変わりたいなら、覚悟してほしい。
今までの人生と、まったく違った価値観を、自分の中に入れることを。
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