コーチングは、質問を中心に組み立てていくコミュニケーションなので、考えながら発言することになる。
この「考える」と「話す」を同時に行うにはそれなりに練習が必要になる。
だから、コーチング練習会に1回参加してもほとんどの方は脱落してしまうし、続けている方も、目に見えてメキメキ上達を感じられるほどかんたんにはいかない。
ところが、ですよ。
「考えながら話すのが難しくて(できない)」となると、普段は考えながら話してないってことになってしまう。それは、どう考えても、いいことじゃない。
なぜいいことじゃないか。
「考えずに話す」を単純に捉えれば、いわゆる失言につながる可能性が高くなるはずだ。これはわかりやすくまずい。
そして、「話さずに考える」を単純に捉えれば、相手のことを勝手に想像して話す(対話する)のをやめてしまう。
ここでは後者について、考えたい。
みなさんがどれだけ自覚があるのかわからないけれど、多くの方が、相手のことを勝手に想像して話す(対話する)のをやめてしまっているはずだ。
実際にやめたところでわかりやすく実害があることはあまりないので、そのことを問題視することもあまりないだろう。
前回、励まし合う難しさをテーマに雑感を書いたのだが、相手の言動から相手の意図や状況を推し量って、結果、声掛けを控えるということは誰だって経験があるだろう。
実際、私も毎日のように相手の意図や状況を推し量って、結果、声掛けを控えたくなることがある。
私はコミュニティ「管理」者という立場上、トラブルや物事の停滞を解決しなければならないことが多い。
トラブルや物事の停滞は、大抵の場合コミュニケーション不全で起こるから、その不全部分を補うコミュニケーションをすることになる。
だけど、誰も、好き好んでトラブルを引き起こしているわけはないから、関係者それぞれに、その人の事情や理由がある。それを推し量ったら、何も言えなくなる。
「そんなこと思ってるの/問題視してるの、陽子さんだけだよ」って反発されるんじゃないかと、毎回毎回思ってる。冗談抜きで。
でも、自分が作ったコミュニティだから、トラブルや物事の停滞をそのままにしておくわけにはいかない。逃げるわけにはいかない。
だから、言う。毎回怖いけど、言う。
どう言えば、反発が減らせるか。伝わるか。考えて、考えて、考えて、言ってる。
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