コーチング練習会のご感想をいただいたので、ご紹介します。
基礎から座学を学ぶことを目的としたベーシッククラスを増設しました。
私を含めて７名のご参加だったので、３回に分けてご感想をご紹介します。
＊10年プロジェクトメンバー限定の会になります。
◆本日のご感想◆
・ 今回は、参加者全員がセッションを行えたので、多くの事例を見ることができました。
初めの事例では、クライアントの話の聞き方について、学びがありました。
クライアントが同僚の悩みにどう対処したら良いか、という相談で、初めに同僚の状況を説明していましたが、コーチが質問のネタにするのは、あくまでクライアント自身がどう考えたかについてだと聞いて、コーチングと単なる悩み相談との違いだなと思いました。
2つめの事例では、コーチングの最後に、クライアント本人から解決方法を提案するように促していましたが、これはクライアントが自分で答えが出せそうだと見極めた上で、あとほんのちょっとツンツンと押し出してみた、というように感じました。
コーチは、質問するだけではなく、クライアントの頭がどれくらい整理されているのか冷静に観察して、その場で一番効果的と思われる手段を選ぶ必要があるのだと思いました。
3番目の事例では、苦手な同僚の話でしたが、クライアントにとって苦手な相手でも、組織にとっては存在価値があるという話があって、私自身も苦手な人に対してそういう視点を持って接してみようと思いました。
存在価値に行き着くために、クライアントがイラつくポイントを「他には？」と質問を重ねて引き出した後で、「では、組織への貢献は？」と180度視点を変えさせることで、クライアントの視野がグッと広がる手法だと思います。
4番目は私自身で、来年の目標について相談したのですが、「その目標を達成しようと思ったら、最低でも週に4回は・・」と言われて、「そんなに頑張らないといけないのか・・・」と腰が引けてしまったので、自分は目標と言いながらそれほど達成にはこだわれていないんだな、と自分の現在地を知ることができました。
最後の事例も来年の目標設定についての相談でしたが、新しい技術を習得したいという相談に対して、クライアントが本当に求めているのはスキルアップよりも人間関係だと分析されていて、クライアントの話を聴きつつも、言っていること全てをそのまま受け止めないことも必要だとわかりました。
自分がコーチ役だったら、やっぱりクライアントから聴いた話をファクトとして、コーチングの構成を考えてしまうと思いますが、それはクライアントから見た事実の一部分でしかないので、そこに依存しすぎず、コーチから見えた事実認識をクライアントにぶつけてみることもフィードバックとして試してみるべきだと思いました。
（M 50代女性 広島県）
・ 今回は多くの回数のセッションを聞くことが出来ました。
印象的だったセッションの一つは、職場の同性に対する嫌悪感の整理がテーマのものでした。
クライアントが対象者に感じる嫌なポイントについて、陽子さんが次々と聞いていくことに内心ドキドキしながら聞いていました。
後半で一気に対象者が存在する意義（メリット）に転換したところが、5分間という短い時間の中で一気に流れを決めたように感じました。
話の中でクライアントも嫌悪感の核となる自身の価値観に気付き、更に「メリット」というこれまで考えたこともなかった観点を得られたという感想を聞き、職場のメンバーに対しての話ではありがちな「愚痴大会」にならないコーチングの会話について改めて考えました。
もう一つ印象的だったのは、2023年の目標設定に関する考えを深めるセッションでした。
個別フォローの延長戦としてクライアントから情報提供されたうえでのセッションで、セッション自体もクライアントとの個別フォローの場に同席している様な雰囲気で聞いていました。
仕事を円滑に進めるために必要な「雑談」とは何かということを再考し、職場で一緒に働くからこそ、聞いておきたい価値観や価値観を形成した過去の話についても自分も職場のメンバーと話していきたいと思いました。
オーディエンスの感想共有の時間も、これまでやり取りを重ねてきたメンバーだからこそ、クライアントの外見イメージ（見え方）と本人の性格との差（ギャップ）についても踏み込めた場だったのではと感じました。
2023年は更に、このベーシックに参加しているメンバーと、各自の実践や聞き手の能力向上につなげていく練習を積んでいきたいと思っています。
（A.S 40代女性 北海道）
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
みなさまの人生がより自分らしく、楽しく充実したものになりますように。
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